インターネット「ぴゅう太郎」 「いつか何処かで」
12 湯「出づ」
太古、伊豆半島はフィリピンプレートに乗って日本列島と衝突しました。そして、その衝撃で箱根が噴火し、ユーラシアプレートの間隙からは温泉が溢れ出ました。地震が多く起こる一方で湯の恩恵も多大です。箱根のような観光地にも恵まれています。
湯「出づ」を由来とする伊豆は、熱海、湯河原、伊東、修善寺など東京から手軽にいける温の里です。
多摩川を渡り神奈川県に入ると横浜、大和、海老名を経て厚木インターで31kmある小田原ー厚木道路に入れます。太田道灌終焉の地、伊勢原市を通り弁天山トンネルを抜けると小田原です。
梅の里を見物しました。ハチミツ入り塩分8%の梅干から、紫蘇入り13%家庭用20%まで夜露に流して塩分を調節します。肉厚の違いで曽我五郎あるいは十郎梅と呼びます。
梅ゼリーを食べて伊東温泉に向かいました。
40万年前に箱根溶岩からできた真鶴半島は空から見ると鶴の形をしているそうです。一度、空からみてみたい。
湯河原のサーファーを横に見ながら千歳橋を渡ると静岡県熱海市です。源頼朝と北条政子が逢ったという赤い愛染橋から沖に初島が見えます。お初という女性が99度除夜燈を頼りに海を渡って結婚したい男に逢いにきたといわれています。金色夜叉で有名なお宮の松は1965年枯れてしまい今は2代目が育っています。
曽我浦の絶壁はかつて飛び降り自殺者が絶えず「ちょっとまて」の看板があったのですが、今は必要なくなりました。
飛び降りる絶壁にもどうやら人気ブームがあるようです。
伊東ハトヤの地下千mから湧き出た海底温泉に入りました。
水族館のような竜宮城のような温泉で水槽ガラスの向こうには
カンパチ、クロダイ、コショウダイなど太平洋の魚たちが海水の中で悠々と泳いでいました。
含塩化土類弱塩泉43度で、主な成分は、K+3.5mg, Na+50.4, Ca2+789, Mg2+0.2, Fe2+ 3.2, Cl-1797, Br-5.7, I-0.07, SO4 2-535でした。。。
誰か全国の湯の成分表をデータベース化してくれないかなあ。
宇佐美の温泉、サーファー、日本一という観音座像を通り過ぎ亀石峠を超えて伊豆半島を横断すると長岡にでます。ここは、こんにゃく、ミカンが採れます。山の急斜面に8000本というミカンが植えられミカン刈りで山登りはたいへん疲れました。
国道1号線のバイパスとして1962年完成した箱根新道を通って小田原にもどりかまぼこを買って家路につきました。
伊豆箱根は何度来てもまだ行き足りない温泉と観光の公園です。
東京にも温泉があります。東京の地下水は塩分、鉄分、過マンガン酸カリ、鉛、銅などが含まれ「黒湯」として知る人ぞ知る温泉で湯の温度は42度です。白湯に比べて身体の暖まり方は違います。明治から四代続く老舗「玉菊湯」という銭湯ではこの黒湯に亭主の調合した漢方薬が融和されています。血行障害に効能があるトウキ、血液循環のセンキュウ、腹痛、咳のコウボク、通経、浄血のコウブリ、鎮咳、皮膚に効能があるチンピ等々が微妙な割合で相乗効果をだし、一段と心身があらわれます。
10月10日は東京オリンピックの開催された体育の日ですが、その形から目の日、続けて読むと千十(せんとう)となることから銭湯の日でもあり、この日にはラベンダーの湯に入れます。
ここちよい香り中でまた伊豆にいくのはいつかと思いました。
「いつか何処かで」